朝から平年以下と思われる寒さに加え、冷たい雨がお迎えの車をぬらします。
「今日はお前の涙雨か?」先輩のジョークも笑えません。
そう、今日はマッキーさんがいなくなる日。車の中で「帰りたい」という気持ちと戦っていました。
作業を始めようとすると伝説の利用者さんが来ました。
私よりPCの腕が立つ人で、玄人はだし故に雑用を頼まれるそうです。
広告の裏に書かれた領収書にマッキーさんが驚いていました。
領収書の清書も頼まれている点からも実力がうかがい知れます。
お仕事が職場PCのスペックを遙かにしのいでいて、お持ち帰りはざらだそうです。
お昼前に帰ってしまった利用者さん。行き違いになったマッキーさんが残念そうでした。
引き留めておけば良かったと思うも後の祭り。
お昼を一緒に食べた後、マッキーさんが席を離れました。
見計らったように、というか完全に見計らって先輩が「花束を渡そう」と。
サークル仲間さんと表に出ます。残された私は時計とにらめっこ。
体育館に出かけようとするマッキーさん。「ちょっと出る」と言って出かけた先輩に気を遣うでもなく出て行こうとします。
雑談しながらも心臓が飛び出そうでした。
そうこうしている内に先輩が帰ってきました。
手にある物を見てマッキーさんが悟ったのか、最後の挨拶をしにゲストルームへ。
それでもばたばたと忙しそうです。自分で「最後の最後までごめんなさい」と言っていました。
先輩が代表で花束を渡すと「ありがとうございます」と言うマッキーさん。
その後、照れ隠しなのか「吊しときます・・・お風呂場に」。
別に良いんですけど、腐りませんか?それ。
お茶の後で先輩が「嫌だ」と本音を漏らしたので、ジョンレノンが遺したとされる言葉を引用して諭しました。
「『新しい物を作るには、そこにある古い物を壊さなくてはならない』・・・これは真理だと思う」
帰ろうとすると、しょぼしょぼ雨が降り出しました。先輩に送ってもらう頃には本降りに。
周りに青い空が見える通り雨の中、私も本音をぶちまけます。
「俺の心は局地的大洪水だ!」
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